ぎっくり腰について
ぎっくり腰の原因として考えられるのは、腰部に負担がかかりすぎることです。
重い荷物を抱える、ムリな姿勢をとり腰をひねってしまったなど、瞬間的に腰の部分へ負荷をかけすぎた場合、起こりやすくなります。スポーツをしている時に発症することもあります。テニスやゴルフ、乗馬や自転車など、とくに腰を回転させる動作のあるスポーツは要注意です。また日頃から運動不足である方が、いきなり体を動かして慣れないポーズをとることも危険性が高まります。
腰部に疲労がたまっている場合も原因となります。座りっぱなし、立ちっぱなし、腰をよく使うなどの仕事をされる方は、毎日のことで「疲れている」という意識がとくにないかもしれません。突然にぎっくり腰を経験して、驚かれることも少なくないのです。また、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、脊椎すべり症などの腰部に関係した疾患が原因となっているケースも多くあります。また高齢の方で、転倒による腰の打撲や脊椎を骨折するなど外傷がきっかけとなることもあります。
内臓疾患に起因している場合は、とくに気をつける必要があります。腰部という身体の位置から、腎臓や膀胱などの疾患や、急性膵炎や腹部大動脈瘤といった重篤なものによる腰痛である可能性も、稀なケースとはいえ皆無ではないのです。
当院では、患者様の腰痛の原因をできる限り特定して施術を行います。神経症状の有・無や筋力低下などを確認し、症状が強い場合は速やかに医療機関への紹介を行っております。また、施術可能な場合でしたら、受傷直後の急性期には患部に対し、冷却・テーピング固定や急性期にも通電できるマイオパルス75Lなどの微弱電流による施術やサポーターの一時無料貸し出しや販売も行っております。また、一刻も早くの仕事やスポーツへの復帰を希望される方には鍼灸治療も自費にて行っております。
ぎっくり腰を経験すると、その後の1年間で約1/4の患者さんが再発するといわれています。
再び苦しまないためにも、しっかりと再発防止に取り組むことが大切です。再発を予防するためにすべきことは、主に4つ。
無理な姿勢をとらない
腰に負担がかかるような姿勢を避けましょう。代表的には前かがみの姿勢です。
ストレスを軽減する
ストレスが続くと痛みに敏感になります。音楽や食べ物など、自分の好きなものを生活に取り入れ、 ストレスを軽減しましょう。
肥満を防ぐ
肥満があると体重が重い分、腰に負担がかかって腰痛が起こりやすくなります。
適度な運動を行う
痛みがなくなって完治した後に、体を動かすことは、腰をいたわるという意味で効果が期待されます。
当院では、再発防止に向けて最新EMS機器による体幹トレーニングや姿勢分析器による主要となる筋肉の緊張状態を予測したものからの自宅でのセルフトレーニング(体幹トレーニング・ストレッチ)を提案しております。
あのぎっくり腰によるツライ痛みを出さないように、こつこつと丁寧な施術をモットーに患者様の状態に合わせて行います。